改良型モナコ式水槽の育成状況~照明方法変更による植物プランクトンの減少~

海水水圏

8月4日頃から続く植物プランクトンの大発生ですが、照明方法を変更することで減少させることができました。

その効果と方法、育成状況につて紹介します。

発生時の記事はこちらです 。
改良型モナコ式水槽の育成状況~植物プランクトンの大繁殖~
気がつけば、8月4日の時点で、改良型モナコ式に変更してからまる2年が経過した無換水水槽ですが、先々週の8月11日頃より、室内の無換水水槽の水面に植物プランクトンが蔓延る様になりました。基本的には、栄養があるからこその繁殖であることは間違いな...

照明方法の変更による効果

使用している照明

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照明方法の変更と効果

植物プランクトンの大発生時から変更までの照明方法は、次の通りです。(水槽内の明るさの要するは、分かりづらいですが、、、)

5時から点灯、9時から15時に掛けてフルスペクトルで照射させ、22時30分に消灯としていました。

植物の発生要因にとって重要なのは光合成をするための光です。植物プランクトンの増殖を抑えるために、光合成するための光のパワーをさげることにしました。

11月30日より、照明方法を次の通り変更しました。

5時30分より照射し、8時30分でピークを迎えますが、スペクトルは100%から35%にまで低下させ、22時30分に消灯としました。

それから約3週間後には、効果が現れ始め、水面の植物プランクトンが見られなくなりました。

程なくして、スターポリプや海藻を覆うように蔓延っていた渦鞭毛藻類も激減します。

そこで、12月30日より、スペクトル量を増やし、水槽内を明るくしていくことにしました。

13時30分をスペクトルのピークとし、青色LED60%、赤、緑、UVを50%にて照射しています。

1ヶ月スパンで影響を見ながら、植物プランクトンの増殖ポイントを見極めたいと考えています。

その他の対策状況について

前回の記事では、以下の対策に言及していましたが、根本的な解決のための効果は確認できませんでした。

前回の記事はこちらです。
改良型モナコ式水槽の育成状況~消えない植物プランクトンと生物相の変化~
8月4日頃から植物プランクトンの大発生が観察されている改良型モナコ式水槽ですが、3ヶ月半過ぎた現在でも改善していない状況です。むしろ生物相が変化してきました。そんな改良型モナコ式水槽の状況について紹介します。植物プランクトンの発生状況2種類...

直接回収

植物プランクトンを直接回収する方法をとっていましたが、増えた分を取るだけの対処療法でしかないため、根本的な解決にはいたっていませんでした。

pH対策

pHたいさくについては、カキ殻を入れて様子を見ていますが、pH6.7ー7.3当たりで、これ以上の低下は見られませんが、変わっている様子はありません。

植物プランクトンの発生状況へ影響を与えるほどのインパクトはないレベルと考えています。

水質の状況

硝酸は、検出できない状況ですが、リン酸は1ヶ月前の0.25~0.50mg/Lから0.50~1.0mg/Lの範囲へ上昇しているのを確認しました。光合成による植物プランクトンの増殖が抑えられた分、リン酸が蓄積する方向に向かっているようなので、今後は注意が必要です。

給餌量の限界値?

現在の給餌量は、1日当たり0.12~0.15g程度です。

リン酸等が蓄積している状況からも、現状の育成密度及び給餌量が、本モナコ式水槽における限界負荷量として、一つの目安にしたいと考えています。

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