冬越し中のミニ海水ビオトープにおける室内灯による海藻の生長について

MBS

屋外ベランダで実践していた海水ビオトープより、熱帯性のホンソメワケベラに新潟の冬はきついだろうと考え、冬越し用の小型水槽を昨年11月より室内に設置しています。

そんな室内水槽ですが、適当管理の中、思いのほか海藻が増えるようになって来ました。

海藻が増えている状況についてご紹介します。

成長する海藻

水槽概要

水槽のスペックについては、次の前回の記事を参照ください。

前回の記事です。
ベランダ海水ビオトープの現状とホンソメワケベラの引っ越し(冬越し)
ベランダに海水水圏を設置してから5ヶ月が経過しました。夏場を乗り越え、いよいよ冬越しとなります。ベランダの海水ビオトープについては、別段特別な処置をすることなく、このまま冬突入です。しかし、ホンソメワケベラについては、そうはいかないので冬越...

使用している水槽は20cmキューブタイプ(20×20×H25cm)の水槽です。

水量は少なめにして7Lとなっています。

海藻の生育状況

海藻については、主に2種類が成長しています。

ヘライワズタ、ホソジュズモです。

現状としてはヘライワズタの成育が良好です。

なお奥には、謎の海藻が2種類ほど生長しています。

毛脚が短い堅そうな海藻と毛脚が柔らかい長めの海藻です。こちらは、もう少し成長してきてから同定を試みたいと考えています。

ヘライワズタの遊走足放出

丁度海藻をいれてから1ヶ月後に、蒸発で減った分の水位を回復させるため淡水(水道水)の給水を行ったことがありました。

そのタイミングで翌日にヘライワズタが遊走足を放出して白化してしまいました。

恐らく、淡水を入れた事による環境ストレスによって、生存本能が働いたのではないかと考えている所です。

その後は、海藻に触れないように慎重に淡水を入れるようにしたこで、その後は白化することはなくなりました。

水槽内の環境条件

海藻が元気に生存できている現状の環境について記録を残しておきたいと思います。

水温

2月16日現在、冬まっただ中ですが、日中は暖房も在って最大21℃まで上昇します。なお、暖房を止めた夜間に最大で13℃まで低下することがあります。

照明

上記の写真は、LEDライトを付けている状態で撮影していますが、通常は照明を点灯させずに室内灯の明かりだけになっております。

LEDを付けるとコケ類の増速が加速するためです。

当初は、海藻も育たないおではないかと考えていましたが、室内灯のあかりでも育つことが分かりました。

確かに、海底の透過率を思うと、案外育つのかもしれません。。(勿論品種によるとはおもいますが)

水質

検出下限値0.5mg/Lのアンモニア及び亜硝酸、検出限界値10mg/Lの硝酸については、引き続き検出されていません。

しかしながら、リン酸については11月時点の1mg/Lから2mg/Lへ増加していました。低いレベルでの増加であるため生体への影響は低いと考えていますが、給餌による水中への栄養供給・負荷と、植物に吸収・固定の両作用の釣り合いはとれていないようで、栄養負荷の方が勝っている様子です。

海藻の増殖具合でこの釣り合いがとれるのか見ていきたいところです。

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