ベランダからスタートするMBS
人工生物圏の舞台は、MBSの開発を胸にアパートのベランダからスタートです。
今年(2021)の2月末から準備を始め、3月末より種を蒔いて育成をスタートしました。
ここでは、今日6月22日までの主な取り組みをご紹介しておきたいと思います。
準備から種まきまでの活動内容概要
ベランダ環境紹介
まずは、ベランダ環境の条件を大まかに把握し、どのようなデザインにしようか妄想から始めました。
≪ベランダ環境の条件≫
- 場所:豪雪地帯である新潟県上越地域のアパート1階付属ベランダ
- 寸法:長手2.7ⅿ×幅0.85ⅿ×床から屋根までの高さ2.1~2.5m(目隠しパネルの高さ1.1ⅿ)
- 日照:南東の半日陰(日照時間7:00~15:30の9時間前後)
- 採光:採光できる屋根があるが、保護フィルムが張られているため光量は落ちます。さらに目隠しパネルで日陰になる底部はほとんど採光が困難。
- その他:床が年季の入ったアルミデッキ
ウッドパネルで床をかっこよく
ベランダの床が、年季の入ったアルミデッキで汚れもあり、寒々しかったため、気分を上げるためにウッドパネルを購入して敷き詰めることにしました。
ウッドパネルは加工も施工も簡単で敷き詰めるだけでできます。
パネル1枚は30㎝×30㎝です。寸法上、合わない箇所はノコギリでカットしました。
棚を作って狭いスペースを最大限利用
床面積が270㎝×85㎝と狭いことと、目隠しパネルで床から1.1mまでの採光が極端に弱くなるため、目隠しパネルより上で植物を育てられるように必然的に棚が必要になりました。
ホームセンターで木材やビスを購入。使い勝手を確認しながら結果的に寸法の異なる棚を4セット制作しました。
プランター改造
家庭菜園用のプラスチック製プランターをメインに使用することにしました。
プランター内にミミズコンポスト内蔵型や、将来的な水の循環を見越した配管増設型なども制作しました。また、水生生物が飼育出来るように水槽に改造したものもあります。
土づくり
そもそも「土がよく分からん」と言う知識0からのスタートでした。
家庭菜園では土こそが最も重要なファクターになるだろうと考えたため、結果的に2冊の本をメインの参考図書にしました。
- 家庭菜園の教科書として、たなかやすこ氏の著書『自然の力を借りるから失敗しないベランダ寄せ植え菜園』
たなかやすこ氏の書籍紹介はこちらで記事にしました。『自然の力を借りるから失敗しない ベランダ寄せ植え菜園』寄せ植えと出会い、ベランダ菜園の世界を教えてくれた教科書ベランダ菜園を始めるきっかけを作り、人工生物圏構想をMBS(Minimum Biosphere System)として実践に移す為の多くのヒントを与えてくれた、教科書的な大切な図書です。目次をたどり、まず目を引いたのが、著者が掲げる4つのルールを掲載するPart1のRule2「軽くて何度でも使える土づくり」でした。
- 土の理解を深めるために入門書として、久馬一剛氏の著書『土とは何だろうか?』
これを基にして、今シーズンはいろいろと思いついたことも試している状況です。
ミミズコンポスト
小さなプラポットを改造して、菜園プランター内に設置し、ミミズコンポスト内蔵型の菜園プランターを制作しました。結果的にベランダ内に5セット設置しました。
ミミズは、現職場にいる兼業農家さんK氏の堆肥場から頂いたシマミミズになります。
また、ベランダ外のアパート敷地内の一角でも許可を頂いてミミズコンポストを作成しました。これに関しては実は去年の秋から設置しました。練習用に始め、ミミズの繁殖と堆肥作り専用のプランターとなっています。作られた堆肥は、今だ取り出しておらず、増えたミミズのみ採集してベランダのミミズコンポストへ引っ越ししてもらいました。
種まきから今日まで
3月26日より、準備できたプランターから種蒔きを初めて育成スタートとなりました。
菜園の方針は、「寄せ植え」の実践です。種の異なる複数植物を一緒に植えることで、お互いの長所を生かして、害虫抑制や減肥ができるのが特徴です。まさに生態系の作用に重点を置いた栽培方法です。
また、今だ謎が多いと言われる土の中の生物の世界より、特に根圏という植物の根の周りに形成される生態系を活かしてみたいと考え、土壌生態系を崩さないと言われる不耕起栽培も実践することにしました。
そんな方針で、ハーブや豆類の野菜を収穫しながら今日の6月22日を迎えているところです。
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