MBS再始動

MBS

引っ越しから1年、落ち着いてきたのでMBSを再開することにしました。

ただし、使用可能なベランダがないため、庭に設置されている荒れた温室を整理して活用することにしました。

まずは、プランターを絞って小規模からのスタートです。その現状から紹介したいと思います。

スペース確保

庭にある温室ですが、かなりの年期もので半倉庫代わりであったり、数年前の大雪の重みで天井屋根のガラスが数枚割れている事や、バラやナンテンが自生するなど中々荒れている環境でした。

一先ず、バラやナンテンはそのままにして、作業空間を確保するためのスペース作りから始め、何とか、野菜を育てるための陸圏プランターを3セット設置できました。

土作りの実験

土の目減りがあったため、土を追加投入する必要がありました。

そこで、土の嵩ましも込めて、シュレッダーで粉砕したコピー用紙も混ぜることにしました。

これには、狙いがあり、土壌中に普通に存在しているカビの一種であるトリコデルマ菌は、植物の根を守りつつ成長を促す効果があると言われており、これが古紙を分解させることで増やす事が出来るそうです。

なお、コピー用紙に使用するインクには化学物質が少なからず使用されているため、気にさせる方は自己責任で取り組まれた方が良いと思います。

6月初旬にシュレッダーの用紙を土に混ぜましたが、2ヶ月立って観察したところ紙は分解されたのか、見た目には分からなくなっていました。

水の循環に挑戦

MBSとして生態系の循環システムを作り上げる上で、水を循環させるための機構は取り入れたいと考えていました。

そこで、再開するに当たって、ソーラーパネルによる水の循環を試みることにしました。

小さなプランターでの循環であるため、水耕栽培やアクアポニックス的な試みと同義になりそうなのうですが、違うところとしては、園芸用の土を使用しているところです。

土のベースはココヤシを主原料した土壌になります。そのためか、循環を開始して早々に、ポンプアップしている水圏プランター内の循環水に、土の色素が溶出し、ブラックウォーター化しています。

それでも、水中に放しているミナミヌマエビは元気に増えているようなので、このまま観察です。

循環によって、植物を育てている陸圏プランター内の土壌は常に湿っている状態となっています。

ほぼ湿地帯のような環境になりました。

循環させていないプランターと対比しつつ、循環によるミミズコンポストや植物の生長にどのように影響を与えるのか経過を観察したいと考えています。

成育状況

以前のMBSから残っていたのは、ニラのみです。3つのプランターを復活させましたが、どれもニラの株のみ元気に根を張っています。

追加の生体として、一先ず葉物の種を蒔くことから始めました。

パクチーとスイートバジルの種です。

循環によってほぼ水耕栽培的な状況になっているため、今シーズンは育てやすい葉物野菜から試験的に育てることにしました。

蒔いた種は、どちらも発芽が確認できました。

その約2ヶ月後には、バジルが随分大きく成長しました。今は、成長したバジルを収穫しながら楽しんでいます。

一方パクチーについては、発芽後の成長がおそく、消滅するか、残っても中々大きく成長しません。今のところ原因が不明ですが、パクチーについては古い種でもたったため、種を換えてもう一度試してみる必要がありそうです。

なお、循環させていない方のプランターは蒔いた種のどちらも発芽確認後消滅してしまいました。

水が足りていないことはなかったと思いますが、これも原因が不明です。今は、再度バジルを蒔いたところ発芽は確認できていますので、今後の成長を見守ります。

また、ミミズコンポストについては、食品残渣を入れ、堆肥化を促していますが、ミミズの絶対量少なくなっているためか分解に時間を要している印象です。

今後について

今シーズンは葉物のみの栽培とし、来春からは、実のなる野菜を育てたいと考えています。

また、循環を開始したことによる影響として、循環させている水の栄養状況に注目したいと考えています。硝酸などの窒素成分などは、植物には必要ですが、魚やエビなどにとっては、増えすぎると毒になってしまいます。そのバランスが取れるのか注目していきたいです。

なお、今のところ、三態窒素であるアンモニア、亜硝酸、硝酸のどれも検出限界値以下で確認できない状況です。

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