大変暫くぶりですが、海水及び淡水の無換水水槽のその後と今後についてご紹介したいと思います。
事故とお引っ越しと再スタート
昨年は、一軒家のリホームと引っ越しがあり、これに伴うバタバタの中で色々なことが起きていました。
まず、淡水水槽ですが、引っ越しのために水を減らしての移動となりました。中身の底砂や動植物などはそのままです。
一方の海水水槽については、コンセント事故と夏の暑さで水槽内をダメにしてしまい。完全にリセットせざる得ない状況となってしまいました。
そのため、一度水槽内を綺麗にし、8月1日より無換水育成を再スタートさせることにしました。あと2ヶ月で1年を迎えようとしています。なお、ほぼ無酸素に近い環境にしてしまったため、生体も全てダメにしてしまったと考えていましたが、ライブロックに付着していたケヤリ系のゴカイや海草(ホソジュズモやヘライワヅタ類)は生残っていて、なんとか復活させることができました。
環境作りを優先にして
海水水槽で行っていたのは無換水育成でどこまで生体を増やせるのかを見ていました。しかし、過去の記事に書きましたが、限界を一度超えてしまうと、急激に崩壊に向い、意図的に生体数を減らすだけでは元の状態に戻るのに倍以上の時間を要することが分かりました。
特に環境が悪化したと時に分かるのが渦鞭毛藻類などのプランクトンの大量発生です。これは水中の窒素分である硝酸が検出される段階で大量に発生してしまいました。特にサンゴや海藻にまとわりつくことで、これらの生体を弱らせるこになってしまいました。
この実験はこれで十分ですし。これ以上生体を弱らせることはしたくないので、これからは、生体を厳選し、どれだけ長く環境を維持出来るかに挑戦していくことにしました。
近況の育成状況
淡水水層
淡水ビオトープの代表は2つです。
1つ目は紅白メダカ水槽で植物としてミズトクサとウィロモスを育てています。ミズトクサは、植え替えを行ってから冬に突入して元気が無かったですが、少しづつ綺麗な茎を伸ばすようになってきました。

2つ目は、睡蓮水槽です。金魚3匹と白メダカが入っていましたが、長期帰省中に近所の猫に全て食べられていました(泣)。なお睡蓮については日照不足のためか春から綺麗な葉を開けなくなっていたため、日照条件の良い庭先の一角に移動させることにしました。

只今、こちらは魚が不在でミナミヌマエビのみのため、紅白メダカの卵を採卵したら稚魚を育てたいと考えています。
海水水槽
次に海水水槽です。
再スタートによって、生体を入れ直すことにしました。ハタタテハゼ、ギンガハゼ、ニシキテッポウエビは購入、スジエビと苔取り期待の巻貝は近所の海岸で採取しました。
海藻はジュジュモ、ヘライワズタが幅をきかせており、間引きだけは苦労します。

また、設備としてブロワー方式の泡沫分離(プロテインスキマー)を導入することにしました。効果は明らかで、これまで見られることがあった油膜成分等は無くすことが出来ています。環境維持の上ではあるに超したことはないと感じています。
そんな中、もう一度サンゴを育成したくて、今回6月5日よいり、サンゴを入れました。恐らくヘライワズタとの勢力争いになるため、今後もヘライワヅタの間引きには労力が掛かりそうです。

なお、ライブロックに取憑く髭状の藻を、誰も食べてくれないので、サンゴと一緒にタカラガイを一匹導入(前回実績有り)することにしました。彼の働きに期待しているところです。
現状の手応え
当然ですが、生体を入れすぎなければ水質は安定しており、余計なプランクトンの発生も無いため、基本的には蒸発分の水のつぎ足しと、増えすぎた藻類の間引きだけで管理している状況です。
また、ガラス水槽である海水水槽ですが、髭状の藻は発生しますがガラス面には付かないため、かれこれ最初の1ヶ月間以外はガラス掃除を行っていない状況です。
ガラス面の汚れやプランクトンの発生は環境維持における一つの警告かもしれません。どこまで無換水を継続出来るのか、記録を更新していきたいと思います。

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