まるで赤ちゃんのほっぺ『プチぷよ』栽培に挑戦~葉の病気との闘い~

MBS

密かに念願であった『プチぷよ』と呼ばれるミニトマトの栽培に挑戦中です。

しかし、葉に見られた病気の侵攻を止められず栽培は難航中です。

そんな『プチぷよ』の栽培状況についてご紹介します。

『プチぷよ』とは

プチぷよとの出会い

最も気になっていたトマトといっても過言では無いのがご紹介する『プチぷよ』です。

出会いは、上越地域の農協が運営する直売所の『あるるん畑』でした。当初は『赤ちゃんのほっぺ』として地元の(株)エーエフグリーンさんが育てて売り出されていましたが、商標登録上の問題があり、『ちっちゃなほっぺ』と名前を変えて販売されるようになっていました。

初めて食べた時は衝撃で、その皮の柔らかさやフルーティー具合は、トマトではなくサクランボレベルでした。

この品種が分からないまま1stシーズンでは薄皮品種の『あまっぷる』を育てていました。

その後、『プチぷよ』こそが本命であったことを知ります。

上越地域では、『石川種苗店』などの専門店で取り扱っていました。

そんな『プチぷよ』の苗を入手できたので、今回挑戦することにしました。

プチぷよの特徴

『プチぷよ』は宮城県にある(株)渡辺採種場が品種改良により開発し、2008年に商標登録されました。

渡辺採種場の公式ホームページより、『プチぷよ』紹介情報はこちらです。
CFプチぷよⅡ - 株式会社渡辺採種場|良いタネは明日への希望。松島交配の渡辺採種場ウェブサイトです。
「赤ちゃんのほっぺのような新食感ミニトマト」極薄果でとろける食感、高糖度で風味豊か。さくらんぼのような光沢。高温時も裂果しません。新しいミニトマトの魅力を体験しよう!

プチぷよは、2014年には葉カビ病抵抗性が付与され、葉カビ病の抵抗性を表すCFが加わり、『CFプチぷよ』となります。

今回購入したのもこの『CFプチぷよ』の苗です。

『プチぷよ』はとにかく、皮がサクランボ並に柔らかく薄皮であることと、甘みも強いことが特徴です。そのため、子供はとても喜んで食べてくれます。

また、苗屋さんからのアドバイスとしては、地植えよりもプランター向けで、プランターなどで育てた方が美味しく育つようです。理由についてはうろ覚えになっていたため、詳細が分かりましたら追記します。。。

Mauerの寄せ植えプランターで上手く育つのかは不明ですが、プランターであることに望みを託して育てることにしました。

植え付け

今回は苗からの栽培となります。

2022年5月19日に苗を入手し、21日植え付けました。

苗の段階での購入であったため、既に第1房が出ており、花を付けていました。

1stシーズンでもトマトを育てた菜園附属ミミズコンポストで育てることにしました。

なお、プチぷよの苗を取り囲むように、周りにはニラ、三つ葉、ローマンカモミール、アルテミシア・コーラプラントが既に栽培されており、離れた所にブロッコリー、レモンバーム、クローバーなど、多種多様な寄せ植え状況になっていました。

成育状況

葉の病気(トマト斑点細菌病?)

今回の大問題は葉の病気でした。

これは苗を買ったときに既に見られていた症状だったのですが、葉に現れている黒いまだら模様です。

似た症例をしらべてみると『トマト斑点細菌病』ではないかと考えました。

トマト斑点細菌病の特徴
・暗褐色の円形、不正形の小斑点がでる
・斑点の周りは黄化する
・病状が拡大すると葉全体が枯死する
トマトの斑点細菌病の生態と防除対策について。使用農薬についてもご紹介。 | アグリポイント ~農業現場の病害虫・栽培問題対策室~
今回はトマトの斑点細菌病にスポットを当てて紹介していこうと思います。トマト斑点細菌病の生態や発生原因、感染条件などについて紹介しつつ、後半は農薬情報についても紹介していきます。関心のある項目がありましたら目次からお進みください。 トマト斑点

病気の特徴としては、ドンピシャで当てはまりました。

職場の兼業農家さん達にも相談したところ、皆さん同じ意見でしたが、なるべく早く症状が出た葉を除去するべきとのことでした。もしくは薬の散布です。。。

農薬は使いたくないので、葉を切り落とす選択しかありませんでした。

しかし、遅すぎた。

この選択をしたときには、既に苗植えから26日と約1ヶ月が経過した6月16日でした。

斑点病は、成長点の末端の葉を残して全体に蔓延していたのです。。。

今回は、勉強だと、思い切って病気の葉を全て切り落としました。

結果大変貧相になってしまいました。

結実と収穫

苗の購入時にすでに花をつけていたため、気がつけば数日で実をつけていました。

その後、約1ヶ月成長を見守っていたのですが、斑点細菌病対策によりほとんどの葉を除去したため、除去以降の実が大きく成長しないまま熟れていく状況になってしまいました。

製品レベルに近いサイズ感で成長してくれたのは、葉があった時に成長していた第1房の3個だけです。

この3個は、49日目の7月9日の収穫となりました。

3個だけですが、期待通りの皮の柔らかさと甘みを保持してくれていて、子供は喜んでくれました。

しかしながら、残された実については、成長は芳しくなく、小さな実のまま熟してしまっています。

葉が大きくはなって来てくれているため、これからの成長に期待したいところなのですが、、、、既に斑点細菌病の症状が。。。

トマトの成長と茎のか細さを考えると、これ以上葉を切り落とすことを諦めることにしました。

おわりに

今回は、葉の病気により上手く育っていないことが残念でなりませんが、『プチぷよ』はとても美味しいため、今後とも作り続けたいと考えています。

なお、葉を切りすぎると成長が鈍化することが良く分かりました(←当然ですね。。)。

しかも、思い切って症状が見られる葉を全て切り落としたにもかかわらず、残された葉に病状が見られてしまったことからも、葉を切り落とすという対策は、遅すぎていたようです。

苗を購入した時点で怪しいと思ったのなら、ためらわず切るべきでした。

今回の株については、これ以上葉を切ること無く、このまま成育状況がどのようになっていくのか見守っていこうと考えています。

なお、、病状があったために切り落とした葉を海水水圏に落としたところ、エビが食べてしまいました。。これは、密かな驚きと発見でした。。

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