プランター菜園での雑草とのお付き合い~現状と今後~

ベランダ菜園に現れた雑草 MBS

ベランダ菜園(MBS)がセカンドシーズンに突入し、春を迎えたところで、どこからからともなく発芽した雑草を見かけるようになって来ました。

雑草には、メリットとデメリットがあると考えています。Mauerとしては、土壌環境を豊かにするため、出来るだけ雑草も大切にして活用していきたいと考えています。

そこで、人工生物圏として生態系の多様性を確立していく上で、現時点での雑草の状況と今後の付き合い方について考えていきます。

雑草のメリットとデメリット

プランター栽培における雑草のメリットとデメリットについて、考えをまとめてみました。

メリット

①土の乾燥を防ぐ(マルチとしての効果)
②土壌生態系を豊かにする
③害虫対策
④枯れて肥料になる
⑤生育環境の指標

まずは、①土の乾燥を防ぐですが、プランターの土は植物が何もないと直ぐに乾燥してしまいます。明らかに、植物が棲息して根を張り巡らせている方が保湿されます。その上で、雑草がカバープランツとして夏場の土壌乾燥から守ってくれることなどを期待しています。

また、②は最も期待を寄せるところですが、土壌の多様性を豊かにしてくれるメリットです。寄せ植えとしての効果と同様ですが、様々な植物の根が土壌に張り巡らされることによって、土壌生態系が豊かになり、細菌性の疾病予防など繋がるのではないかと期待しています。

その流れで、雑草を嫌う虫など、③害虫避けとして、育てたい植物の虫による食害防止などの効果も期待しています。

勿論、これらの効果は品種や寄せ植えとしての組み合わせによって異なると考えていますが、それらは、観察や情報収集によって明らかにしていきたいと考えています。

④は、直接的な利用価値がない雑草でも枯れて土に帰れば肥料になってくれる効果です。

⑤としては、どこまで利用できるのかは分かりませんが、環境が変化すれば自ずと生えてくる雑草の品種にも変化が現れるのではないかと考えています。雑草の種類などによって土の状態などを判断出来れば面白いと考えています。

デメリット

①栄養の奪い合い
②育てたい植物の生長阻害
③毒素生成などによる生長阻害

もっとも懸念されることは①の栄養の奪い合いです。これは、当然と言えば当然です。その流れで、②育てたい植物の生長が阻害されることには注意が必要だと考えています。この場合、余りに大きくなりすぎる雑草などについては、土戻しなどの処理が必要だと考えています。

③毒素生成については、注意が必要だと考えています。植物の世界では競合する植物の生長を阻害するために根などから毒素を分泌するなども起こりえます。これらは、植物の組み合わせ次第でもあるようです。種や苗を用意して寄せ植えする際は、品種が分かっているため組み合わせに注意出来ますが、雑草は運任せでもあるため、生えてきた種を同定しつつ判断出来ればと考えています。

雑草の生育状況

現状、5月中に確認している種は、未同定を含めて次の6種類です。

カタバミ科

マメ科のクローバーに似た三つ葉を称える葉が特徴的ですが、クローバーとは全くの別種です。

いろいろなプランター上で現れてきており、徐々に勢力を延ばし始めています。恐らく、購入した苗のポットや、飛来してきた種から発芽したのではないかと考えています。

黄色やピンク色などの花を咲かせるようですが何色が咲くのか楽しみです。

カタバミ類の葉は、昼間は開き、夜になると閉じるため良く分かります。葉をたたむのは、葉の温度を保って光合成を効率よく行うためと考えれているようです。

イネ科(スズメノカタビラ?)

良く道ばたで見かけるイネ科らしき雑草です。おそらくスズメノカタビラなのではないかと考えていますが、もう少し成長させてから再度同定してみたいところです。

食用ホオズキとパクチーのプランター上に現れました。スズメノカタビラの場合は、繁殖力が非常に強く大型化するため、状況を見つつ最悪は土戻しが必要になるかもしれません。

キク科(ハルジオン?タンポポ?)

菜園附属ミミズコンポスト1号基のニラの脇に伸びてきた雑草です。葉の形的には、良く道ばたや公園で見かける様に思うタイプですが、正直分かりません。ただ、図鑑などで見てみると恐らくキク科の植物ではないかと考えています。

花が咲いたところで同定を試みてみたいと考えています。

オオバコ科orナデシコ科?

正直良く分からない雑草です。葉の形的にイヌノフグリ系のオオバコ科やハコベなどのナデシコ科のような感じがするのですが、素人目にはさっぱり分かりません。

菜園附属ミミズコンポスト4号基で確認しました。

もう少し成長させて花をさかせてくれれば同定出来そうです。

アヤメ科orイネ科?

こちらも素人目にはさっぱり分かりませんが、ニラの中に混じって生えてきた雑草です。

菜園附属ミミズコンポスト4号基で確認しました。

もう少し成長させて同定したいと考えています。

シロツメグサ(マメ科)

言わずもがなの雑草シロツメグサですが、こちらは意図して連れてきました。

去年の夏に子供と遊びに行った野原で見つけて、根を拝借し、菜園附属ミミズコンポスト4号基に移植したところ、春には随分と成長してくれていました。

マメ科のクローバーは、根に根粒菌を共生させており、空気中の窒素を土の中に取り込む働きがあります。

4月末にハーブを植えた際に、クローバーの根を引き抜いたら、根粒菌入った特徴的な団子状の粒を無数に確認できました。

クローバーは土を豊かにしてくれるコンパニオンプランツとして、重宝される植物でもあるため大切に育てたいと考えています。

今後の管理に向けて

セカンドシーズンを迎えて、雑草が生えて来たことについては、正直少しワクワクしている面があります。

一つは、自然に生えてくる植物の環境的な意味や、その生命力を間近で見ることで、人工生物圏を構築する上でのヒントを得られたらと考えています。

そして、人が、寄せ植えなどで工夫しながら意図して多様性を持たせようとする一方で、自然発生的に生まれる多様性とのバランスをどのようにとっていけば良いのか体験出来ればと考えています。

今後の雑草との付き合い方としては、基本的に「あるがままに任せる」です。雑草が生えたポイントに植えたい植物が出てくるなどする以外は、少なくとも、花を咲かせて枯れるまでの一連の生活史を追って行きたいと考えています。その上で、同居する植物の様子が変化するのかも同時に見ていきたいと考えています。

一方で、食用の植物が成長出来ないレベルで蔓延るようであれば、雑草の成育をストップさせるために土戻しを行う必要があると考えています。

現状としては、雑草のことがまだ殆ど分かっていない状況のMauerですが、今年は、雑草のことにも気を止めながら知識を増やしていきたいと考えています。

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