2022年6月16にミズトクサを入手し、屋外の淡水ビオトープで育てていました。
その後、3ヶ月が経過しましたが、根が生長しすぎて根詰まりを起こしていため植え替えを行うことにしました。
そんなミズトクサの成育状況と実施した植え替え方法についてご紹介します。
ミズトクサについて
苗の入手
苗はホームセンターでポット売りされているモノを入手しました。
そのまま、水槽内へ入れられるようになっていたため、入手した状態のまま淡水ビオトープ内へセットしました。
なお、ポットがプラスチック製の軽い素材であり、そのまま沈める場合は、浮力で浮いてしまいました。そこで、ポットの中に用岩石を詰めて重くすることで安定させました。
生態的な特徴
トクサ類は、鮮やかな緑の茎が群をなして真っ直ぐに伸びる姿が、夏に涼しく好きな種です。
今回入手したミズトクサは、トクサ科・トクサ属に分類されるトクサ類の代表品種の一つです。スギナやつくしの仲間で、基本的には生命力が強く丈夫な多年性の植物です。
また、トクサ類の中では、水辺を好む種となります。ビオトープとして栽培する場合、大きく育っていれば、水深30cm程度まで耐えられるようです。しかし、十分に茎が成長出来ていないときに全体を水没させてしまうと枯れてしまうこともあるようです。
基本的には日当たりが良い場所を好むようですが、西日や夏の暑い日射しは避けた方が良く耐陰性もあるため、半日陰でも育てることが出来きます。
冬場でも屋外栽培可能ですが、霜などによってダメージを受ける場合があるため、5℃を下回るタイミングで屋内栽培に切り替える方もいるようです。
Mauerの実際の設置環境も西日が射さない半日陰となります。水深としては株元に水面が重なる程度で調整しました。
増殖力も強く、地中に地下茎を伸ばしつつ、根元から地上に向かって明るい緑色の茎を直立に伸ばし群生します。
成長期は春から秋で、植え替えや株分けのベストなタイミングとしては春から初夏に掛けてのようです。
増やすときは、株分けや挿し芽などの方法で手軽に増やせるようです。
用土については、特別に土は選ばないようですが、市販の培養土や赤玉土に植え付けるのが一般的に様です。
植え替えに挑戦
設置してから2ヶ月の8月になり、ふと気がつくと、ポットからの株を底から押し上げるようにして、地下茎が盛り上がっていること(写真の赤色でマーキングしているところ)に気がつきました。
更に1ヶ月後の9月中旬には、地下茎の盛り上がりが益々進行し、見た目にも美しくないし、さすがに窮屈で苦しそうにもなってきたため、植え替えを決意しました。
ポットは陶器性の鉢を入手しました。後継はさほど変わりませんが高さがあります。
ビオトープのスペース的には、この程度以内に納めたいことから、これを選びました。
ポットから取り出してびっくりです。地下茎と呼ばれる部分が渦を巻いて伸びきっていました。
地下茎の白いエリアには父などなく、ほぼ水耕栽培状態で成長出来ていたようです。
挿し芽で増やしていくことが出来るほど強い種であるとのことから、細かい髭状の根が伸びている株元の黒い地下茎を残し、白く渦巻いていて伸びていた地下茎はバッサリと切り落としました。
今回は、地下茎の著しい成長が気になったので、地下茎分を切っただけで、株分けは行いませんでした。
素焼きのポットには、鉢底の穴から用土流失を防ぐため、トリカルネットで塞ぎつつ、日向土を2cmほど敷き、その上に、日向土と赤玉土を1:1程度の割合で混合した者を敷き詰めました(水はけを良くしたいイメージで配合比は適当に決めています。。。)。
この上に、地下茎を切り取った株を乗せただけです。
水面に対する設置具合としては、丁度満水時に株元のゼニゴケが水面に出ているレベルで調整しました。
おわりに
ほぼ放置で管理している状態でしたが、特に問題は無く植え替えまで育つことは出来ていました。
株分けをしても良かったのですが、鉢いっぱいから密に伸びている状況が好きなのど、本来の適正な植え替えタイミングとは異なっている可能性が高いため、冬越し後の春に株分けをしてみたいと考えています。
豪雪地帯である上越地域で冬越しをするにあったて、淡水ビオトープの水面は恐らく凍結してしまうため、タイミングを見ながら株元を水中に沈める必要がありそうだと考えている所です。
コメント