前記事の『トマトの尻腐れ』にて、少し登場しましたミニトマトの『あまっぷる』の生育状況についてご紹介します。
ミニトマトの『あまっぷる』
『あまっぷる』は(株)カゴメが提供する品種です。ホームセンターの『コメリ』で入手しました。
特徴
- 薄皮がなによりの特徴で、まるでサクランボのようなミニトマトができます。
- (株)カゴメが開発した品種改良された苗です。
昨年、妻が上越市の農協が運営する『あるるん畑』から『あかちゃんのほっぺ』なる薄皮トマトを購入してきました。その時の食感がまさにサクランボ。衝撃的だったのですが、薄皮トマトの苗ならホームセンターでも手に入れられると聞いて挑戦することにしました。
※今シーズンになって、『あるるん畑』で薄皮トマトを探したのですが、『あかちゃんのほっぺ』から『ちっちゃなほっぺ』へ改名されておりました。生産者は(株)エーエフグリーンさんでしたが、これも安定の美味しさでした。
植え付け
『マティナ』と同時期の5月16日に植え付けを行いました。
植え付け完了後、コンパニオンプランツとして、他のプランターから間引いたバジルと大葉を寄せ植えし、トマトの苗の周りにはニラの種を蒔きました。
また、他のプランターで根腐れを起こしていたタイムを移植しましたが、後に回復出来ずに枯れました。
初収穫
現状では、第9花房まで花を咲かせ、実を付けています。一つのフサに9〜12粒結実している状況です。
苗植えから54日目の7月9日の初収穫のあまっぷるは、色艶も良く減肥している中でも甘く、食感もサクランボの様な薄皮でとても美味しかったです!
問題発生『すじ腐れ』
すじ腐れの症状
しかし、その後、『すじ腐れ』なる症状が出てしまいます。
写真の赤丸は、正常なトマト、黄色で囲ったのは、実の表面に異常が見られたトマトです。
初収穫後、トマトの表面にすじ状や斑状の白、黄色褐色の模様が発生し、発症個所は不規則な凹凸が出ました。
こんなトマトが徐々に多くなり、8月1日時点で合計20粒を収穫しましたが正常なのは5粒だけでしたので、約8割に異常が見られました(涙)。
発色も悪く、何より症状が出ている実は通常のミニトマト並みかそれ以上に表皮が硬くなってしまいました。
味については甘みが弱くなりました(それでも味は美味しいですが)。
プランター内の下層部や葉に隠れる日陰になりがちな実に多く見られる傾向がありました。
原因と対策
主な原因としては次のようなことが考えられています。
≪主な原因≫ ・日照不足 日照不足による生理障害で、日当たりの善し悪しだけでなく、雨が多く日照時間が少ない場合や、ハウスの透過率による影響。 ・過繁茂 葉が茂り過ぎるなどして実に日が当たらない場合。過繁茂の原因の多くは窒素(N)過多。 ・土壌中のミネラルバランス カリウム欠乏により、さらにすじ腐れが起きやすくなるようですが、カリウム(K)が十分にあっても拮抗関係にある窒素(N)が多いことで吸収が阻害されることがある。 ≪主な対策≫ ・日照量の確保 日当たりと風通しの良い場所を選び、水はけの良い土で育てる。 ・窒素とカリウム 元肥や追肥に使用する肥料の成分比をチェック。 ・品種選び すじ腐れに強い品種を選ぶ。 参考元:『トマトの育.com』トマト すじ腐れ | トマトの育て方.comトマト栽培をしていると、実が大きくなって色づいてくる頃に、 いつ収穫できるかとワクワクします。 けれど、よく実の様子を見ていると、異変に気付くことがあります。 トマトには、すじ腐れという生理障害が起こることがあります。 すじ腐れとは、どのようなものなのでしょうか。 また、原因や対策はあるのでしょうか。
実行した対策
まずは、『追肥』です。前投稿で紹介した『尻腐れ』を起こした『マティナ』と一緒に育てています。尻腐れを起こした対策としてすでに『追肥』を行っていることになります。
2つ目は、『摘葉』です。
実へ養分供給を促すため、収穫を終えた第1から第2房までの不要な房や葉をカットしました。なお、カットした葉や房は、マルチングのために表土に戻しました。
3つめは『摘芯』です。
7月25日には『あまっぷる』でも『尻腐れ』が発症しました。栄養が行き渡っていない可能性が高いです。そのため、第9房まで出来た時点で『摘芯』を行いました。
日照量について、重要度が高いですが、狭いベランダ内でプランターを移動出来る状況ではないため、日当たりの良い上層部の実に注目して、今シーズンは様子を見ることにしています。
現状
第5花房以上の実は、光が良く当たっているためか、今のところ熟している実も正常で『すじ腐れ』が見られません。
やはり、一番の原因は日照量なのでしょうか?このまま様子を見ていきます。
おわりに
どの程度影響しているのかは不明ですが、7月中旬までの上越地域は、雨や曇りの日が続いていた印象でした。
最近は晴れの日が続くようになっています。日照量UPで色艶の良い薄皮で美味しい『あまっぷる』が出来ることを願いつつ、生育状況を見ながら『追肥』を行う予定です。
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