スナップエンドウ~種まきから収穫そして土壌へ~

スナップエンドウの収穫 スナップエンドウ

自作した菜園附属ミミコンを使い、寄せ植え菜園による初めての野菜作りです。主役品種にスナップエンドウを選び、育成をスタートさせました。

固定種のスナップエンドウ

スナップエンドウはMBSを立ち上げて一番最初にまいた主役品種の一つです。

(有)浜名農園の提供する固定種の『フルーツスナップエンドウ』です。

  • 原産地:タイ
  • 内容量:20ml(数えたら61粒でした)
  • 発芽率:80%以上

通常は10~11月まきの4~6月収穫とありますが、2~3月まきも可能ということで種まきを行うことにしました。もとよりわが家でスナップエンドウは大人気です。

このページでは、種まきから収穫、そして収穫後の土還しまで、トラブルも含めて記録しておきたいと思います。

≪補足説明≫ ~固定種について~
野菜の種は、大きく固定種F1種に分けられます。
なお、どちらが良い悪いではなく一長一短があり、どちらも現代農業には欠かせない重要な種となっています。

固定種は、農家などが自家採種によって代々育ててきた作物の種となります。2代目、3代目と基本的には親と同じ形質を持った作物を育てることができます。また、自家採種で継代するが故に、その土地毎の環境に適応した多様で個性的な特徴を持つ種が生み出されます。循環型の農業を目指す人には魅力的な種となります。一方、遺伝的多様性を持つが故に味や形などの品質や生育期間、収量にバラツキが出ますF1種は、優れた形質を持つ異なる品種などを人為的に掛け合わせて生み出される1代(F1)限りの種となります。病気に強く、品質や生育状態がそろう野菜を作れることが特徴です。一方、F1という遺伝学用語が示すように2代目以降はメンデルの遺伝の法則により、自家採種しても確率的に親とは異なる形質が発現するため、F1種を作った製造元のメーカーなどから再調達する必要があります。

詳しくは、改めて記事にしていきたいと思います。
Mauerは自家採種をしてみたいので固定種を選ぶことにしました。

種まき

生育舞台と同居種

舞台となるプランターは、比較用プランターの菜園附属ミミコン2セットです。プランター容量は20L(52cm×34.5cm×高さ26cm)です。

種まき時の寄せ植え同居種は、ツルありインゲン、ニラ、バジル、マリーゴールド、ビオラでした。

かなり欲張ったか感がありました....

まき方

3月27日を0日目として種まきを行いました。種まきの方法は、兼業農家さんのアドバイスを参考にしました。今後は、自身の用意した環境や生育状況を見て色々と変えていくつもりです。

今回は、10cm程度の感覚を空けて、2カ所に1cm程度の深さの窪みを指で作り、2粒づつ種を入れて土を被せました。2つのプランターを使ったので、合計8粒まきました。

発芽から結実まで(モグリバエの来襲)

発芽

8日目の4月4日にめでたく可愛らしい芽が8本全て発芽。しかし、1本だけは、その後追肥することにもなるのですが、成長できませんでした。

開花

42日目の5月8日には蕾を確認し、47日目の5月13日には開花しました。

モグリバエの入居

開花と時を同じくする頃、最下部の葉に一筆書きしたような白い模様を発見...

何だろうと眺めて、葉の裏側を見たところ、ゴマ粒ほどの大きさのものが葉の内部に...これってなんかの幼虫じゃない!?

調べてみるとモグリバエというハエ目の幼虫であることが分かりました。

ハモグリバエ(葉潜り蝿)は、ハエ目ハモグリバエ科(学名:Agromyzidae)に属する昆虫の総称。全世界で約2500種が確認されている。幼虫は植物の葉の内部から組織を食害するため、農作物の農業害虫として知られる。 日本では1990年代から被害が報告されている。これを受けて、1999年にナスやトマト、カボチャに対する本種の防除剤としてシロマジンが農薬登録され、効果を挙げている。

ハモグリバエ – Wikipedia

対処するには、農薬を使うとありますが、無農薬で育てたいため、苦肉の策で指で挟んでつぶすことを選択。

「すまん!」と思いながら、「プッチ」という嫌な感触を指先に受け、随分と殺めたにもかかわらずイタチごっこ。モグリバエハの幼虫はびこります。

多少生育に影響は出てもできないわけではないので、、、放置することにしました。

これも自然!(笑)

かくして葉はモグリバエのマンションと化しました。

結実と追肥

モグリバエの不法占拠を受け入れつつも、54日目の5月20日にはどうにか無事に結実してくれました。

しかし、結実したサヤの生育がいまいちに...どうやらいくらミミズコンポストが附属されているとはいえ、始めたばかりでミミズも少なく堆肥化不足でしょうし、過密気味で寄せ植えを行っていることから、栄養不足ではないかと考えました。

急遽、追肥を行うことにしました。

用意した肥料は、教科書に習い(株)タクトの『バイオゴールドオリジナル』(ドライペレットタイプ)です。

天然素材を熟成させ、「根」を主眼に厳選された天然素材で作られた有機肥料です。

野菜の場合の使用量の目安は、5号鉢(15cm)で約15粒、プランター(65cm)で約60粒とあります。

ひとまず様子を見るために、5月28日に少なめに13粒づつ根の周りを中心に蒔きました。

収穫

追肥後、生育の悪くなったサヤは回復できませんでしたが、その後開花した分のサヤは大きくなってくれました。栄養不足だったようですね。

67日目の6月2日から76日目の6月11日目まで子供に収穫を楽しませ、合計で62個収穫できました。

ありがとう株さん(土還し)

最終収穫の翌日、モグリバエの影響もあってかくたびれて来た感があったため、心の中で「ありがとう」の感謝の祈りと共に、茎の根元からカット。

根はそのままに、カットした苗全てをプランターの土の植えやミミズコンポストへ戻し、土へ還しました。

おわりに

スナップエンドウの収量としては、かなり少なめだったと思われます。どうやら花が咲いた時点で追肥が必要だったようです。

次回は、ベストなまき時となる冬まきの春収穫で再挑戦したいと思います。また、発芽率は高いので、今後は事前に芽だしのためのポットを使い、1粒蒔で行ってみたいと思います。

”出来れば外部から出来る限り追肥したくない”と考えていると、追肥がより難しくなると感じます。

それでも、今シーズンはトライアル。そもそも経験知が少ない素人です。”大いに失敗する年”と決めて、「栄養不足の野菜の症状などを実経験で確認しながらギリギリを攻め、必要に迫られて追肥をしていこうと考えています(笑

いずれは、ミミコンを中心にして自前で堆肥(有機肥料)を作っていきたいので、ミミズコンポスの熟成に注力したいところです。

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